イラストレーターになりたい三毛猫のミッチ。
ベテラン画家のサンジロー師匠に弟子入りしています。
三点透視図法まで理解して、
もう完璧、これで背景はサクサク描ける!
・・・と思ったら?
実践にあたって大事なこととは。
第13話☆


こんにちは、
イラストレーターのかんざきかりんです。
今日も実践編に入る前の雑談のような感じで。
気楽に聞いてくださいね。
もくじ
パースを理解するのは簡単
絵を描くにあたって必要な知識はパース。
それは一般的な認識なんじゃないかと思います。
(いや、絵を描かない人は認識しないかもだけど)
そして一点透視図法から三点まであること、
それがどういう理屈かを理解するのも難しくない。
今は良い時代になって、
ググれば説明はいっぱい見つかりますしね。
私が勉強しようと思った頃は
本屋さんで2、3冊の選択肢しかなかったです💦

情報を得るのは簡単な状況なのに、
なんでパース取れてないんだろう?
っていう絵をいっぱい見かけます。
アマチュアさんだけでなく。
まあそれで困っていなくて
お仕事でクレームも来なければいいのですが
人ができないことをできることは強みになります。
この仕事で収入アップしていくにはそこは大きなメリットです。
なので、ここではやはりパースを使いこなせることを目指します。

なぜ理屈を知っていても描けない?
自分の経験から考えるに
実践が足りないのではないでしょうか。
イラストレーターは、
概ね自分で構図を決められるので、
背景にしても人物にしても
つい自分の得意な書き慣れた構図になりがち。
アニメーターは、絵コンテで指示された構図に
大体合わせなければならず
否応なくいろんな角度を描かねばならない。
しかもキャラが画面を移動し、
ドアや窓が開いたりしまったりするかもしれない。
(パース知識必須な状況〜)
運が良い職場なら、ベテランさんに直してもらえる。
それで日々ものすごい量を学んでいけるという
メリットがあります。
(絵描き業界最底辺の賃金かもしれませんが
教わりながらお金もらう、というポジティブな見方もできますね)

パースの実践ってどんな内容?
いろんな角度からの構図で描く、というのがまずありますよね。
三点透視を駆使してそれらを描いてきますが、
そんな中で描くのが難しい要素が出てくるかと思います。
具体的なケースをあげると
- タイルやフローリングの床など地面の模様
- ブロック塀や柵、窓のフレーム、ドア、など壁面の模様
- 屋根の勾配、坂道や階段など斜めの要素
- 円をパースに乗せる場合(丸テーブル、お皿、円柱、タイヤなど)
テキトーに描くと変だけれど、どうすれば良いの?っていう感じ。
あとは自然物やキャラクターもパースに乗せていく工夫などを
説明できたら良いなと思います!
さて、次回は実践していく上で重要なキーワード
サンジロー師匠の言う
「センターをとれ!」
について解説したいと思います。
お楽しみに。
背景編
- 第1話「キャラがパースに乗ってない!」
- 第2話「パースを学ぶメリットとは?」
- 第3話「キャラを描くとき、どこから描く?」
- 第4話「アイレベルって何?」
- 第5話「キャラと背景のパースを合わせる」
- 第6話「閑話休題」
- 第7話「一点透視図法」
- 第8話「二点透視図法」
- 第9話「二点透視の2点てどうやって決める?」
- 第10話「二点透視図の2点の距離でどう変わる?」
- 第11話「三点透視図法で高さの遠近感を出す」
- 第12話「三点透視図の3点目ってどうやってとるの?」
- 第13話「パース実践編突入 センターをとれ!」
- 第14話「等間隔の床や壁の描き方」
- 第15話「モノが斜めに置かれたらどうしよう?」
- 第16話「坂道・階段の描き方 傾きのパース」
- 第17話「食器がテーブルに乗らない!パースに円を乗せる」
- 第18話「アーチ型をパースにのせる 円のパース応用編」
- 第19話「うそパース・にせパース 一点透視応用編」
キャラ編
- 第1話「背景パースにキャラを乗せる基本ルールとは?」
- 第2話「身長差のあるキャラをパース上に配置するには?」
・かんざきかりん Twitterアカウント@karinkanzaki
・かんざきかりん Facebookページ イラストレーターかんざき かりん