夜景 水彩画
稲佐山夜景

こんにちは、イラストレーターの歓崎花鈴です。

普段、お仕事で水彩風景画を描いていますが、

夜景のご依頼をいただいた時は

さすがにデジタルツールを併用することになりました。

絵の具の感じを残しつつ鮮やかに仕上げるにはどうしたらいいか

悩みながら描きましたので、

備忘録を兼ねて手順をまとめてみました。

ご参考になりますと幸いです^^

下絵、線画を描く

アナログでもデジタルでも良いのですが、線画を描きます。

夜景が主役なので、今回の線はシンプルです。

デジタルの時は、鉛筆ツールなどアナログっぽいタッチで。

水彩絵の具でベースを描く

水彩紙を板に水張りし。

「空」「山」「木々」展望台の床」

の、四つに分けてそれぞれグラデーションで塗りました。

手前の床だけマスキングをしました。

Photoshopで暗さを足す

スキャンしPhotoshopで開きます。

「空」「山」「木々」それぞれを選択し、

黒で塗りつぶしたレイヤーを乗せます。

それを良いコントラストになるよう、透明度で調整しました。

空は、若干紺色にしました。

本当の夜空はもっと黒いかもしれないのですが。

マウスで夜景の灯りを描く

ここが一番時間のかかる大変なところなのですが、

夜景の写真と、同じ場所の昼間の写真、地図を見くらべながら、

港や主要な道路などを確認しつつ、

点描のようにマウスで灯りを打っていきます。

白っぽいの、オレンジ、黄色などいくつかの色を使い

大きさももいろいろ変えます。

密集しているところはブラシを乗せてボヤかしました。

空に少しグラデーションを足す

夜景の灯りが入ると

なんとなく空の下の方をもう少し明るくした方が

いいような気がして、

山際に薄く白いグラデーションを乗せました。

空に星をのせる

星は、アナログで作ります。

黒い紙に白い絵具をスパッタリングで飛ばします。

金網の上から絵具を含ませた硬い筆でざざっとこすって

飛ばすのですが、

小学校の図工などでやった人もいるのではないでしょうか?

そうしてできたものを乾かしてスキャンし、

補正してコントラストを上げ、星の部分を残して透過します。

この星空の素材を持っていると、

夜や宇宙の絵を描くときに使いまわせて便利です。

この絵に重ねてみますと、ちょっと星が大きかったので、縮小しました。

ちょっと星にしては不自然な箇所は消したりずらして調節します。

展望台の手すりを乗せる

別のペイントソフトで、手摺りを塗り、

合成しました。

Photoshopでもできると思います。

なるべくアナログぽくなるようなツールで塗りました。

展望台の照明の光をのせる

照明の光をブラシで入れます。

なるべく床のパースと合うよう変形してみました。

これで完成です!

全部デジタルでいけそうな気もしますが、

大きなサイズで見ると、手前の床や、空の

水彩紙の感じや色むらが少し残っているのがわかるかと思います。

そういう偶然に生まれるものを、デジタルで追加するには

またテクニックがいると思いますが、

私はそれをまだ研究していないので

アナログで描いたものをベースにデジタル作業する方が

今は楽な気がしています。

デジタルでもアナログでも

ツール、つまり道具なので

どういう作品に仕上げたいか、によっていろいろ工夫してみるのが

楽しいかもしれません。

ぜひ楽しんでみてください^^

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