イラストレーターになりたい三毛猫のミッチ。
ベテラン画家のサンジロー師匠に弟子入りしています。
今日は、アイレベルの高さを意識して
キャラも背景も描くんだよ、というお話し。
第5話☆
こんにちは、イラストレーターのかんざきかりんです。
今回は前回に引き続き、アイレベルの話しです。
もくじ
パースから脱線!そもそも画力がないミッチ
前回、キャラもアイレベルを意識して描くと
教わったミッチでしたが
描こうとしたら「アオリ」や「俯瞰」の絵が
難しくて描けません。。。
これは
今まで描きたいものを描きやすいように描いていて
ただ、変わった角度は描き慣れていないということで
さほど嘆くことではないんです。
それがわかったら、
ただ集中してトレーニングすればいいだけです。
わからないと、それをしようとさえ思わないので
まず「わかる」ということが
「偉大なるスモールステップ」なんだと思います。
どうやって画力を上げる?
画力は一瞬で身に付けられるものではないので、
うまくモチベーションを保って
練習していけるといいですよね。
私だったら、「これが苦手、描けない!」と思ったら
それの参考画像を集めてひたすら模写します。
写真だと難しいようだったら、
リアルめな絵柄の作家さんの絵を模写します。
または、家族にモデルになってもらえるといいですね。
いろんな角度が載っているポーズカタログを買って
一冊全部模写するなどしたら
それが終わる頃には
見違えるように画力ついちゃうと思います。
もう古いけれど、私はこのポーズカタログを模写していました。
今は新しいのもいろいろ出ているかと思うので、
良さそうと思うのを探してみてください。
キャラと背景のパースを合わせる
さて、画力の方に話題が脱線しましたが、
パースの話に戻ります。
背景ももちろん、
アイレベルの位置によって見え方が変わってきますよね。
一点透視〜三点透視についてはまたの回に説明しますが
今回覚えて欲しいことは、
背景のパース(見える角度)と
キャラのパース(見える角度)を合わせると、
キャラが背景のパースにちゃんと乗れるってこと。
とは言え
現実でもCGでもない、2Dの絵、キャラなので
そんな厳密に考えなくても
師匠の言うように
「だいたいでいいからね」
と私も思います。
複雑な現実の細部を省略しわかりやすく描き、情報を伝える。
それがイラストやアニメーション、マンガの良さ、特徴ですよね。
正しさ、正確さ、に縛られすぎないようにしてください。
縛られちゃうと、絵が萎縮して硬くなってしまいます。
道具や手段に囚われて、目的を忘れないように。
だからひとまず今回は、三つのアングルがあるということ
- 目線(アイレベル)の高さ
- 見上げてる(アオリ)
- 見下ろしてる(俯瞰)
を頭に入れ、
その間を埋める角度があると認識する、
この構造が頭に入ればOKです。
困ったときの合言葉「アイレベルはどこ?」
アイレベルがどれほど重要か、
基本の「き」、そして基準の「き」なのか
わかっていただけたでしょうか。
なんかうまく描けないなあとか
なんか背景にキャラがハマってなくて違和感、というとき
大抵「アイレベルはどこ?」と自分に尋ねます。
あー、アイレベルここなんだから、
ここの角度はもっと見下ろしてないとおかしいよね!
というふうにわかってくるかと思います。
それを繰り返していくうちに、
もうアイレベルだのパースだの意識しないでも
自然に描けるようになっていく。
私はそこを目指しています。
次回はいよいよ、有名な三つの透視図法について
話していきたいと思います。
お楽しみに!