イラストレーターになりたい三毛猫のミッチ。
ベテラン画家のサンジロー師匠に弟子入りしています。
今日は、アイレベルの高さを意識して
キャラも背景も描くんだよ、というお話し。
第5話☆
![パース解説マンガ09](https://kanzakikarin.com/wp-content/uploads/pers_comic_09.jpg)
![パース解説マンガ10](https://kanzakikarin.com/wp-content/uploads/pers_comic_10.jpg)
こんにちは、イラストレーターのかんざきかりんです。
今回は前回に引き続き、アイレベルの話しです。
もくじ
パースから脱線!そもそも画力がないミッチ
前回、キャラもアイレベルを意識して描くと
教わったミッチでしたが
描こうとしたら「アオリ」や「俯瞰」の絵が
難しくて描けません。。。
これは
今まで描きたいものを描きやすいように描いていて
ただ、変わった角度は描き慣れていないということで
さほど嘆くことではないんです。
それがわかったら、
ただ集中してトレーニングすればいいだけです。
わからないと、それをしようとさえ思わないので
まず「わかる」ということが
「偉大なるスモールステップ」なんだと思います。
![三毛猫 キャラクター](https://kanzakikarin.com/wp-content/uploads/28-300x259.jpg)
どうやって画力を上げる?
画力は一瞬で身に付けられるものではないので、
うまくモチベーションを保って
練習していけるといいですよね。
私だったら、「これが苦手、描けない!」と思ったら
それの参考画像を集めてひたすら模写します。
写真だと難しいようだったら、
リアルめな絵柄の作家さんの絵を模写します。
または、家族にモデルになってもらえるといいですね。
いろんな角度が載っているポーズカタログを買って
一冊全部模写するなどしたら
それが終わる頃には
見違えるように画力ついちゃうと思います。
もう古いけれど、私はこのポーズカタログを模写していました。
今は新しいのもいろいろ出ているかと思うので、
良さそうと思うのを探してみてください。
![](https://i0.wp.com/kanzakikarin.com/wp-content/uploads/EbCioUpU4AY8HdY.jpeg?fit=640%2C738&ssl=1)
キャラと背景のパースを合わせる
さて、画力の方に話題が脱線しましたが、
パースの話に戻ります。
背景ももちろん、
アイレベルの位置によって見え方が変わってきますよね。
一点透視〜三点透視についてはまたの回に説明しますが
今回覚えて欲しいことは、
背景のパース(見える角度)と
キャラのパース(見える角度)を合わせると、
キャラが背景のパースにちゃんと乗れるってこと。
とは言え
現実でもCGでもない、2Dの絵、キャラなので
そんな厳密に考えなくても
師匠の言うように
「だいたいでいいからね」
と私も思います。
複雑な現実の細部を省略しわかりやすく描き、情報を伝える。
それがイラストやアニメーション、マンガの良さ、特徴ですよね。
正しさ、正確さ、に縛られすぎないようにしてください。
縛られちゃうと、絵が萎縮して硬くなってしまいます。
道具や手段に囚われて、目的を忘れないように。
だからひとまず今回は、三つのアングルがあるということ
- 目線(アイレベル)の高さ
- 見上げてる(アオリ)
- 見下ろしてる(俯瞰)
を頭に入れ、
その間を埋める角度があると認識する、
この構造が頭に入ればOKです。
![三毛猫LINEスタンプ](https://kanzakikarin.com/wp-content/uploads/37-1-300x259.png)
困ったときの合言葉「アイレベルはどこ?」
アイレベルがどれほど重要か、
基本の「き」、そして基準の「き」なのか
わかっていただけたでしょうか。
なんかうまく描けないなあとか
なんか背景にキャラがハマってなくて違和感、というとき
大抵「アイレベルはどこ?」と自分に尋ねます。
あー、アイレベルここなんだから、
ここの角度はもっと見下ろしてないとおかしいよね!
というふうにわかってくるかと思います。
それを繰り返していくうちに、
もうアイレベルだのパースだの意識しないでも
自然に描けるようになっていく。
私はそこを目指しています。
次回はいよいよ、有名な三つの透視図法について
話していきたいと思います。
お楽しみに!