こんにちは、イラストレーターの歓崎花鈴です。

今日は、イラストレーターになりたい人のお役立ち、

パースの話しです。

実は先日スケッチの講師をさせていただいただいたのですが

樹木限定だったので透視図法などのパースの話しは必要ないと思い

思いっきりはしょってしまったのですが

すると実は造園業の方もいらして

エクステリアなどでお客さんに提案するときに

図を書いて見せたいけど

どう描いていいかわからないというお話しを

後から伺いました。

イラストレーターでさえパースが怪しい人もいる中、

そこまでの情熱に驚くばかり。

そんなわけで今回、全く知らない方向けに

基本的なことだけざっとまとめてみましたのでご紹介します。

(パース、とよく言いますが、「透視図法」とも言いますね。

ある程度の理屈にのっとり、感じ良いパース感覚で描けることを目指します。)

一点透視図法

・まず描きたい絵で、アイレベル(水平線)がどこにあるかを設定します。
・アイレベルとは目の高さ(書き手の見た目、カメラマンの見た目)です。
・透視図法の「消失点」は必ずアイレベル上にあります。
・画面でアイレベル上にあるものは、その位置が同じ高さにあります。
・一点透視図法では、奥行きを表す直線は一つの消失点に集束します。
・理屈通りに描くと、硬い印象、きついパース感になってしまうので、
 それをわざとゆるめるということもあります(今回は説明していません)

一点透視図法

二点透視図法

・二点透視はアイレベル上の消失点が二つあります。
・二点透視の2つの消失点はふつう画面外にあります。(広角パースを除く)
・やはりアイレベル上にあるのが同じ高さなのは、一点透視と同じです。

二点透視図法

三点透視図法

・アイレベル上の二つの消失点の他に、
 上か下に第3の消失点があります。
・三つ目の消失点は、
 見上げている絵(あおり)では上
 見下ろしている絵(俯瞰)では下
 あります。
第三の消失点は画面外の遠くにあるものなので
 アナログできっちり押さえる(描いてみる)のは大変。
 (デジタルはラク!)
・↑なので、理屈を理解した上で感覚で描けるのが理想的。

参考例に、基礎英語3のスキットイラストを載せてみました。

いろんなシーンを描く必要がある、挿絵やマンガなどでは

アングルを色々変えてバリエーションが出せたほうが

読者を楽しませることができて、いいですよね。

頭でわかっても描けない謎

今回説明したような基礎を頭で理解しても、

なぜか感じよく描けない

謎な「パース」

実は実戦経験を積んで感覚を身につけていくことが

必須なのだと思います。

例えていうなら英語の文法は分かったけど喋れない、

だけど、英語で喋らないと生活できない環境になったら

否応なく身についていく、みたいな。

だから、恐れずにいろんな仕事を受けてこなしていく。

自分で学ぶなら、いろんな課題を自分に与えて

たくさん描いてみる。

それしかないのかなあと思います。


昔、先輩のベテランのアニメーターさんに

どうしたらパースが上手くなるのか尋ねたことがあります。

「うーん。

これはいいな!っていう写真とか絵とかスクラップしておくよ」

とのことでした。

今ならピンタレストでやりますかね?

心地よいパース感覚」を脳にインプットしておくことで

描くときに自然にそれを目指し、

ついには自分のものにするということかなあと思いました。


パースの基礎がわかっても、

さらに細かい難題に直面することがあります。

・窓や円柱、屋根など傾いた線、階段を描くときは、

 どういう理屈で描けばいいか?

・デジタルツールでパース定規があるけれど、

 どう使いこなすのか?

話題は尽きないのですが、

ひとまず今回は基礎知識のお話しですので

*まずは三つの消失点を考えて描く

*アイレベル上にあるものが同じ高さだと理解する

これだけおさえましょう^^

またの機会に解説したいと思います。

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★パースの解説をマンガで
始めました!
楽しみながら学んでみてください。
ミッチの「猫でもわかるパースの話し」(第一話)