イラスト描き方

ミッチの「猫でもわかるパースの話し」(第11話)三点透視図法で高さの遠近感を出す

パース解説マンガ21

イラストレーターになりたい三毛猫のミッチ。

ベテラン画家のサンジロー師匠に弟子入りしています。

今日は三つの透視図法のうち


ついに最後の三点透視図法について

教えてもらったよ

第11話☆

こんにちは、

イラストレーターのかんざきかりんです。

さあ今日は、三つの透視図法のうち最後の三つ目です。

二点までわかっていれば、

三点も分かりやすいと思うのですが

これで高さの遠近感を出せるようになります。

今回はマンガで説明している通りで、

あまり補足がないのですが、

例によって以前まとめた三点透視の説明画像を

貼っておきます。

三点透視図法の解説

三点透視図法

  • 一点や二点透視の、アイレベル上の消失点に加え、アイレベルの上か下に三つ目の消失点をとります。
  • 三つ目の消失点は、高さの遠近感を出します。
  • 三つ目の消失点は、見上げている絵(あおり)ではアイレベルの上に、見下ろしている絵(俯瞰)ではアイレベルの下にあります。

第3の消失点はアイレベルから遠い

★第3の消失点は

アイレベルからはるか離れた画面外にあるので

きっちり点をとって押さえるのは大変。

なので、きつい縦パースが必要だったり、

建築パースなどの正確性を要される場合を除けば

普段は理屈を理解した上で、

良さそうな感覚で(縦パースを)つけられるのが理想的・・・

かなと、私は思っています。

(次回説明します)

三点透視図をマスターして専門性を高める

俯瞰(ふかん)や煽り(アオリ)の絵が描けるようになると

ぐっとプロっぽくなりますよね。

やはり普通の人が描けないものを描けると、

より専門性の高いお仕事ができるようになり、有利です。

じゃあどうやって上手くなったらいいかと言うと・・・

私はやっぱり上手い人の絵や、写真を見て描いたりの

模写がおすすめかなあと思います。

そのうちに気持ちの良いパース感覚が見について

自然に描けるようになるかと。

マンガでもイラストでも、いつも同じ角度でなく

いろんな角度の絵を描いて変化を出してみてください。

「お絵かき」から「プロの仕事」へ変貌していきましょう。

あおりイラスト例

俯瞰イラスト例

普段使いの「縦パース」のすすめ

そして、高いビルを見上げるとか

屋上から地面を見下ろすとか

そういう極端なあおり・俯瞰の絵ではない時でも

縦パース(私は三点透視図の第3のパースラインをこう呼んでます)

を、少しだけいつものイラストに追加すると、

ぐっとリアリティが出てきます。

(アイレベルが画面内でも上の方や下の方の時)

そうすると、オシャレやメイクのじゃないけれど

ぐっと垢抜けて見えますよ(笑)

縦のパースが入っているイラスト例

★これは画面の上のあたりがアイレベルで、
見下ろしている構図。
消失点は下の方。
縦のパースがついていますよね。

リフォーム イラスト

★教室を見下ろす構図。
これはアイレベルはフレーム外(上のほう)
ちょっと望遠ぽいです。

★どんなタッチでももちろんパースの理屈は同じ。
これでもやや俯瞰の縦パースがついています。

さて、次回は・・・

今回4コマのミッチの疑問

「どうやって三点目をとるの?」

についてゆるく説明したいと思います。

お楽しみに!

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