イラストレーターになりたい三毛猫のミッチ。
ベテラン画家のサンジロー師匠に弟子入りしています。
師匠は、
絵を描くとき真っ先に考えるのはアイレベルだと言います。
・・・アイレベルって何?!
第4話☆


第5話につづく!
こんにちは、イラストレーターのかんざきかりんです。
今回からやっと解説マンガぽくなってきました^^
もくじ
パースは背景を描くときだけに必要?
パースというと、背景を描く時に必要なもの、
というイメージがないでしょうか?
でももちろん、キャラにも関わる法則ですよね。
パースを学んで、背景の中に自在にキャラを配置したい!
できるようになってほしい。
(そして有能なアニメーターが増えてほしい・・・←密かな願望)
というのが目的なので、今回は
キャラもパースと無関係じゃないよ、大アリだよ!
っていうのをひとつ、覚えていってください。
キャラを背景のパースに乗せるために
↑漫画の解説のように、
アイレベルがキャラ上になくて
キャラのはるか上だったり下だったりした時に
見下ろした絵、見上げた絵になるのは
当たり前で、わかりやすいかと思います。
でもアイレベルがキャラ上にあっても
アイレベルから離れた位置にある部分は
だんだんと見上げたり見下ろしたりの角度が大きくついてきます。
(カメラが望遠レンズだとかなりフラットに見えますが
それについてはまたのちほど!)
こういうのは、わざわざ学ばなくても
上手い人って自然に描いちゃってるんですよね。
私は、理屈を理解してからとても描きやすくなった人なので、
同じような経緯をたどる人がいるといいな〜と思って
今回は描いてみました。
補足☆アイレベルと水平線・地平線の謎
師匠がアイレベルを「水平線ともいうね」と言っています。
教える方によっては、あるいは国によっては?
水平線と言ったり地平線と言ったりすることもあるかとも思います。
(特に調べてないですが、見聞きするような気がして)
先に言ってしまえば
呼び方はなんでもいいのです。
誰かに説明するために何か名前をつけないといけないわけで
要は「描き手の目の高さ」という理解で良さそう。
何か基準を作ると描きやすいから便利、
パースはそういう道具ですよね。

で、余談ですが、目の高さのことを
なんで水平線といっても差し支えないかというと
地球はとても大きくて、私たちはとても小さいからかなあと思います。
私たちがしゃがもうが、屋根の上に上がろうが、
はるか彼方の地平線(水平線)の位置はたいして変わって見えませんよね。
多分、高層ビルの上だとしてもそんな変わらないかも。
大気圏を出たら変わりそうです(笑)
でも宇宙舞台の作品の絵を描いている時に
「水平線」といったら間違い、なんて意味ないですよね。
だって絵を描くための基準なんですから。
呼び名はどうでもよくて、
基準になるラインを意識しましょう、というお話でした。
次回は背景をからめてアイレベルを説明したいと思います。
お楽しみに。
背景編
- 第1話「キャラがパースに乗ってない!」
- 第2話「パースを学ぶメリットとは?」
- 第3話「キャラを描くとき、どこから描く?」
- 第4話「アイレベルって何?」
- 第5話「キャラと背景のパースを合わせる」
- 第6話「閑話休題」
- 第7話「一点透視図法」
- 第8話「二点透視図法」
- 第9話「二点透視の2点てどうやって決める?」
- 第10話「二点透視図の2点の距離でどう変わる?」
- 第11話「三点透視図法で高さの遠近感を出す」
- 第12話「三点透視図の3点目ってどうやってとるの?」
- 第13話「パース実践編突入 センターをとれ!」
- 第14話「等間隔の床や壁の描き方」
- 第15話「モノが斜めに置かれたらどうしよう?」
- 第16話「坂道・階段の描き方 傾きのパース」
- 第17話「食器がテーブルに乗らない!パースに円を乗せる」
- 第18話「アーチ型をパースにのせる 円のパース応用編」
- 第19話「うそパース・にせパース 一点透視応用編」
キャラ編
- 第1話「背景パースにキャラを乗せる基本ルールとは?」
- 第2話「身長差のあるキャラをパース上に配置するには?」
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