イラスト背景を描くためのパースの基礎！をまとめました

こんにちは、イラストレーターの歓崎花鈴です。

今日は、アニメーター必須の知識

そしてイラストレーターでは使いこなしている人が少ない、

パース（遠近法）の話しです。

なんて良いことがあります＾＾；

背景と人物の両方をかけるイラストレーターは少ないので

希少価値も高まりますし、

早いうちに勉強して身につけたいですね。

今回は初心者さん向けに

基礎知識だけ簡単にまとめてみました。

（「パース」は、絵における「透視図法」のこと。

ある程度の理屈にのっとり、

感じ良いパース感覚で描けることを目指します。）

一点透視図法

・まず描きたい絵で、アイレベル（水平線）がどこにあるかを設定します。
・アイレベルとは目の高さ（書き手の見た目、カメラマンの見た目）です。
・透視図法の「消失点」は必ずアイレベル上にあります。
・画面でアイレベル上にあるものは、その位置が同じ高さにあります。
・一点透視図法では、奥行きを表す直線は一つの消失点に集束します。
・理屈通りに描くと、硬い印象、きついパース感になってしまうので、
　それをわざとゆるめるということもあります（今回は説明していません）

二点透視図法

・二点透視はアイレベル上の消失点が二つあります。
・二点透視の2つの消失点はふつう画面外にあります。（広角パースを除く）
・やはりアイレベル上にあるのが同じ高さなのは、一点透視と同じです。

三点透視図法

・アイレベル上の二つの消失点の他に、
　上か下に第３の消失点があります。
・今までは横のパースでしたが、これは縦のパースです。
・三つ目の消失点は、
　見上げている絵（あおり）では上に
　見下ろしている絵（俯瞰）では下に
　あります。
・第三の消失点は画面外の遠くにあるものなので
　アナログできっちり押さえる（描いてみる）のは大変。
　（デジタルはラク！）
・↑なので、理屈を理解した上で感覚で描けるのが理想的。

参考例に、基礎英語３のスキットイラストを載せてみました。

いろんなシーンを描く必要がある、挿絵やマンガなどでは

アングルを色々変えてバリエーションが出せたほうが

読者を楽しませることができて、いいですよね。

カチカチの硬い建築パースでなく、

絵画的な手描きぽい感じが良くて購入しました。

ワークブック的に書き込めるようになっているのも

挫折しないで基礎をマスターできてよかったです。

頭でわかっても描けない謎

今回説明したような基礎知識を頭で理解しても、

なぜか「感じよく」描けない

謎な「パース」

なぜだ！？

例えていうなら自転車の乗り方と同じかと。

ペダルをこげば前に進むと分かっていても（知識はある）

初めて乗ったら転んじゃう。（分かっていても描けない）

実際乗れるようになるには、

感覚を掴んで慣れていくわけですね。

この過程が必要なんだと思います。

昔、先輩のベテランのアニメーターさんに

どうしたらパースが上手くなるのか尋ねたことがあります。

とのこと。

今ならピンタレストやインスタで

良い感じのイラスト構図、写真をフォローしておきますか！

「心地よいパース感覚」を脳にインプットしておくことで

描くときに自然にそれを目指し、

ついには自分のものにする、

ということかなあと思いました。

パースの基礎がわかっても、

さらに細かい難題に直面することがあります。

• 窓や階段はどう描くの？
• 屋根など傾いた線はどういう理屈で描くの？
• ペイントソフトで「パース定規」があるけど、どう使うの？

など

話題は尽きないのですが、

ひとまず今回は基礎ということでまとめると

これだけおさえましょう＾＾

また続きを解説したいと思います。

パースの解説をマンガで始めました！

（2021.3.29 追記）
基礎知識も含めわかりやすく、マンガでパース解説始めました。
楽しみながらスキルアップしてみてください＾＾（無料ブログ！）
★目次はマンガの下に↓