こんにちは、イラストレーターの
かんざき かりん です。
このブログでご好評いただいていた
「ミッチの猫でもわかるパースの話し」が
ついに書籍化しました!
パース感覚が身につく!やさしい背景・イラストワークブックタイトルは
「パース感覚が身につく!やさしい背景・イラストワークブック」
サブタイトルに
「ミッチの猫でもわかる透視図法」
と、入れていただきました。
ブログを読んでくれた人じゃないと
「ミッチ?なにそれ」ってなると思いますので😆
昨日からAmazonで予約ページも掲載されています。
ご予約いただける方は以下からどうぞ!
https://www.amazon.co.jp/dp/4839988714/
もくじ
ブログとの違い。どんな本?
ちょうど一年前に、マイナビ出版さんからお声かけいただき、
ほぼ一年かけて執筆してきました。
当初は、既にあるブログに加筆修正していけば、
他の仕事と並行してできるだろうと思ってスタートしましたが
とっても甘かったです😂
編集の方が、ご自身も漫画を描かれていて
パースをもっとわかって背景が上手くなりたいという
強い情熱があり、
想定読者として大いにご協力いただきました。
「もっとわかりやすく!」
「ここはこういう意味ですか?」
と、思いがけないツッコミを入れていただけたので
それなら、こうすれば、ああすれば・・・と
試行錯誤を繰り返し
解説も丁寧に、加筆もすごい量になり
(150ページの目標が約200ページに)
おかげさまでパースに悩む読者の悩みに
応えられる本になったのではないかと思います。
ワークがたくさんあるのが特徴なのですが
それも実際に編集さんが取り組んで
フィードバックをくださったので
難しすぎず、でもだんだんレベルアップしていけるような
内容になっています。
読者の要望を踏まえることが一番の目標でしたが
自分でも、絵を描いてきた人生で
パースについて学んだり
疑問に思って解決してきたこと
工夫していることなど
全て盛り込みたくて奮闘しました。

基本的には
ミッチと師匠の4コマ漫画や
図解やイラスト例をたくさん載せて
とてもやさしい初心者向けのパースガイド本になっています。
が、既にイラストを描いているプロの方でも
さらにレベルアップできる内容を
各章のコラムに盛り込んでいるので
参考にしてもらえるといいなと思っております。
フルカラー192ページ。
ワークページが書き込みやすいよう、
本の綴じ方もこだわっています。
前書き
思いのたけは「前書き」に載せています!
ちょっと長いですが、ここで全文をご紹介します。
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みなさん、こんにちは!
イラストレーターの かんざき かりん です。
私は今まで長いこと、アニメとイラストのお仕事をしてきました。
絵を描く人生で、いつもいつも思っていることは
「あー絵がうまくなりたい」ってこと。
きっとみなさんもそうではないでしょうか。
絵のうまさって何で決まるのかなと考えると
大まかに捉えるなら二つ、
「生まれつきのセンス(感性)」
「経験から身につく技術力」
なのではと思っています。
生まれつきのセンスには個人差がありますが、
後天的な技術力として、
知識を得て身につければ急成長につながるものが
「パース」ではないでしょうか。
私自身、パースを理解する前と後で、
絵のレベルが大きく変わりました。
若い頃の私は
「パースは背景を描くために必要な知識」
というイメージを持っていましたが
今つくづく思うのは、
キャラを上手に描くためにも必須な知識である、
ということです。
そして背景もキャラも自在に配置して描けるようになることが、
プロとして仕事ができる自信にもなりました。
パースといえば、
絵を描く人間にはお馴染みのワードかと思います。
一点透視、二点透視、三点透視図法、
という説明も聞いたことがあるし、
仕組みもわかっている。
でもなぜか描けない・・・
使いこなせない!
ミステリーな「パース」。
なぜだろう?とずっと考えていたのですが、
最近、「自転車に乗る」のと同じなのではないか
と思い至りました。
自転車はペダルを漕げば前に進む。
そんなの見れば誰でもわかることだけど、
わかっていても最初は乗れません。
でも乗り慣れたら、ブランクがあろうが一生乗れますよね。
つまり、経験、慣れ。
パースも知っただけでは使えず、
実践で身につけていくものなのかもしれない。
知識を学ぶだけでなく、
実際自分で絵を描くときにパースを使ってみるとコツが掴める。
そうだ、パースも自転車と同じで
学ぶものでなく実践して体で覚えるものなんだ。
そして一度感覚が身についたら一生使いこなせる。
そういうものではないかと考えました。
私が若い頃は
街の書店にはパースの本がほとんどなかったのですが、
今やたくさん出版されている上に、
ネット検索すればパースを解説しているページはたくさんあります。
でも、パースを「知る」だけでなく
「身につける」ためにはどうすればいいか。
説明だけでなく、書き込み式のワークブックを作ったらどうだろう?
そう思いながらブログを書いていたところ、
幸運にもマイナビ出版さんにお声かけいただき、
このたびその想いを叶えていただきました。
この本では、初心者の方、
あるいは既にイラストは描いているけれどもっとレベルアップしたい方向けに、
パースの法則を理解して身につけてもらい
キャラクターを自在に背景に乗せて描けるようになる
ことを目指しています。
パースの法則と言っても建築パースなどの本格的な、
厳密な知識でなくていいと思うんです。
とにかくより良い絵を描くために必要な最低限のことを、
なるべくわかりやすい言葉で
図や実際のイラストを使って説明したいと思います。
そして、頭で理解するだけでなく、
ワークで手を動かして確実に身につけていきましょう。
私がずっと目指しているのは
「心地よいパース感で自在に描ける」状態です。
今でも満足することなく、この状態を常に目指しています。
(創作というのはそういうものかもしれませんね)
終わりはないけれど、意図して描き続けていると
しだいにパース感覚が鍛えられて違和感に気がつくようになり、
レベルアップしていくかと思います。
そうして絵を描く喜びをさらに深めてほしい。
そのスキルを趣味にもお仕事にも役立てて、活躍してほしい。
私がアニメーターの時に先輩に教わったり、
自分で体得していったことを後の世代に残していきたい。
そんな想いでこの本をお届けいたします。
常に向上心を持ち、
絵を描くことを愛するあなたの、
お役にたてましたら幸いです。
かんざき かりん
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後書きに替えて
ページの関係上、後書きが書けなかったので
ここで改めて
多大な情熱を持って制作を進めてくださった
マイナビ出版の中野さんと
かわいく楽しい装丁・デザインをしてくれた
デザイナーの小熊さん
お二人とも、ご自身のお仕事だけでなく
悩みすぎて自滅しそうな私を都度励ましていただき
本当にありがとうございました。
また、プラベートを支えてくれた家族と
本が出たら買うよ!と応援してくれた友達にも
心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
「ミッチの猫でもわかるパースの話し」
ブログはこちらから読めます↓
漫画は全て読めますが、書籍では説明を大幅に加筆しているのと
ワークブック付きなので
ご興味ある方はぜひお求めください!










